世界へ羽ばたいた和製マジョリカタイル
金型の精緻・精巧美の世界
世界へ羽ばたいた和製マジョリカタイル
この度、広正製陶創業者・半谷音吉氏の次男であり、工場長であった故・半谷孝氏が長年に渡って守ってきたマジョリカタイルの真鍮金型 63点が、多治見市モザイクタイルミュージアムに寄託されることとなりました。中でも、インド人商人からの依頼を受けて製作された、ヒンドゥー教の神々をモチーフとするタイルの金型は、これまで確認され得なかった極めて稀少な現存品であり、またそれ自身、精緻な工芸品です。
インドの地に、多くの和製マジョリカタイルが輸出されたこと、そして今も現地の建築物にその姿をとどめ、人々に親しまれていることが、近畿大学准教授豊山亜希氏の調査によって確認されました。いっぽう、大正期のタイルメーカーを訪ね歩いてきた加藤郁美氏の調査により、半谷孝氏がインド向けの輸出用タイルの金型を保存しておられたことが判明し、日本側からも輸出用マジョリカタイルの生産のあり方を辿ることができるようになりました。
本展は、半谷家ご遺族様、加藤郁美氏のご協力を得まして、これらの貴重な金型と、タイル製品を披露する初めての展観です。豊山亜希氏がインドで撮影された現地の写真と合わせ、大正期から世界へと大きくはばたき、輸出先の文化・美意識に応える製品を作り続けてきた、日本タイル産業の姿に迫ります。
会期 | 2020年9月19日(土)~2021年1月11日(月・祝)(予定) |
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会場 | 多治見市モザイクタイルミュージアム3階ギャラリー |
主催 | 多治見市モザイクタイルミュージアム |
企画協力 | 加藤郁美 |
観覧料 | 一般310円、団体250円(20名様以上)、高校生以下無料(常設展観覧料でご覧いただけます) |
休館日 | 月曜日(祝休日の場合は翌平日) |
※関連企画についてのお問合せ、お申込は、メールまたはFAXでお願いいたします。開館時間中でしたらお電話でのお問合せも可能ですが、状況によってはお受け取りできないこともございますのでご了承ください。
企画終了
この度、新型コロナウイルス対策を講じながら、企画展「金型の精緻・精巧美の世界」をより深くご鑑賞いただくための講演会を開催します。本展に写真や解説文を提供してくださっているインド美術史研究者の豊山亜希氏には、マジョリカタイルを介した日印の交流について、そして企画者の加藤郁美氏には、広正製陶など愛知県・岐阜県のタイルメーカー大正・昭和初期史を、数々の出会いによってたどった経験をタイル産業遺跡の写真を交えて熱く語っていただきます。
※都合により、11月29日は豊山亜希氏の単独講演とさせていただきました。
(A) 会場での講演会は終了しました。
(A)会場で | 令和2年11月29日(日)午後1時30分~3時 |
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場所 | 笠原中央公民館3階 |
定員 | 予定人数25名(要予約、席の間隔を広く取らせていただきます) |
(B)配信で | 準備ができ次第お申込みいただいた方に限定公開のURLをお送りします。配信予定は12月10日~1月10日(お申込みは1月9日まで) |
お申込み方法 | メールまたはFAXで、次の情報をお知らせください。(A)の場合:①お名前、②ご連絡先、③ご来場人数、④展覧会観覧希望の有無(観覧予約も同時に受付) (B)の場合:①お名前、②メールアドレス |
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