会 場:多治見市モザイクタイルミュージアム 3Fギャラリー
観覧料:300円、高校生以下無料(常設展も併せてご覧いただけます)
「なつかしい」。モザイクタイルを目にする人々が、ふと口にする言葉です。
使い古した家具や衣服に、持ち主たちの物語が詰まっているように、戦後の高度成長期をタイルの一大産地として歩んできた笠原町のタイルには、人々の様々な記憶や物語が託されるのでしょう。モザイクタイルミュージアムでは、開館記念の企画展として、「Echoes Infinity ―永遠なる物語―」を開催します。既存の空間を利用しながら新たな意味を与え、鑑賞者の五感に訴えかけるインスタレーションで高い評価を受ける、大巻氏の作品制作に市民が参加。「もの」にまつわる思い出を共有しながら、作品として結晶化させたひとつの空間を作り上げます。
アーティストと市民が創り出す、なつかしくて新しい物語にご期待ください。
Profile|大巻 伸嗣 −Shinji Ohmaki−
1971年岐阜県生まれ。東京都在住。1995年、東京芸術大学美術学部彫刻科卒業。1997年、東京芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。2016年より東京芸術大学美術学部教授。「トーキョーワンダーウォール2000」に『Opened Eyes Closed Eyes』で入選以来、『Echoes』シリーズ(資生堂ギャラリー、水戸美術館、熊本現代美術館、東京都現代美術館等)、『Liminal Air』(東京ワンダーサイト、ギャラリーA4、金沢21世紀美術館、アジアパシフィック・トリエンターレ2009、箱根彫刻の森美術館等)、『Memorial Rebirth』(横浜トリエンターレ2008)など、展示空間を非日常的な世界に生まれ変わらせ、鑑賞者の身体的な感覚を呼び覚ますダイナミックなインスタレーション作品やパブリックアートを発表している。
■大巻伸嗣ワークショップ | 4月16日、17日に、大巻伸嗣さんのワークショップを開催しました。その時に参加者の方々が 制作したモザイクタイルのパネルが47枚。Echoes Infinity−永遠なる物語−展にあわせて展示しています。会場は、かつて、モザイクタイルのシート貼り加工をしていた古い工場です。柱のない長屋を突き抜けるように、モザイクタイルのパネルが並びます。会場まで、徒歩約5分。 6月4日(土)、5日(日) ほか。タイルを使いながら感覚を開いていく体験。 |
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